話す声!上手になるためには~その1【MC編】MUSICハウス~

MUSICハウスでは、ラジオ番組も多数やっています!

歌だけでなく、話す声に悩みのある方

ラジオパーソナリティや、舞台、俳優を目指している方。

多いと思います。

~~話す声(MC)に魅力をつくるための練習法や知識のご紹介~

 

【外郎売について】~前編~

みなさんは、外郎売(ういろううり)というものをご存知でしょうか?

享保3年に2代目市川團十郎によって初演された歌舞伎十八番の長台詞であり、

俳優や声優、ナレーターにアナウンサーなど、声を使う職業の方にはお馴染みの、滑舌練習の題材です。

舞台の稽古や、番組放送前のお口の準備運動としてプロの方はいまでも外郎売を使っています。

ゆっくり読めば約10分の長台詞ですが、だいたいの方がすべて暗記されているのでサラサラっと喋れば5分くらいで全文を終えることができます。

ここからここまでは陽気なキャラクター、中盤は丁寧に読んで、終盤は元気よく、、など自分で考えたキャラクターになりきって読むのも演技の練習になりますね!

とても昔に作られた台詞なので、聞きなれない単語がたくさん出てきますが、発音に迷った時はアクセント辞典を使って調べてみましょう。

※発音、アクセント辞典についてはまた後日お話したいと思います^_^

プロを目指しています!でも外郎売は知りません!、、、では話になりませんので、この機会にぜひ覚えてみてくださいね^_^

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『外郎売』~前編~

 拙者親方と申すは、お立ち会いの中に、 

 御存知のお方も御座りましょうが、 

 御江戸を発って二十里上方、 

 相州小田原一色町をお過ぎなされて、 

 青物町を登りへおいでなさるれば、 

 欄干橋虎屋藤衛門、 

 只今は剃髪致して、円斎となのりまする。 

 元朝より大晦日まで、 

 お手に入れまする此の薬は、 

 昔ちんの国の唐人、 

 外郎という人、我が朝へ来たり、 

 帝へ参内の折から、 

 この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、 

 冠のすき間より取り出す。 

 依ってその名を帝より、 

 とうちんこうと賜る。 

 即ち文字には、 

 「頂き、透く、香い」と書いて 

 「とうちんこう」と申す。 

 只今はこの薬、 

 殊の外世上に弘まり、方々に似看板を出し、 

 イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、 

 色々に申せども、 

 平仮名をもって「ういろう」と記せしは、 

 親方円斎ばかり。 

 もしやお立ち会いの中に、

    熱海か塔ノ沢へ湯治にお出でなさるるか、 

 又は伊勢参宮の折からは、

    必ず門違いなされまするな。

 お登りならば右の方、お下りなれば左側、 

 八方が八棟、表が三棟玉堂造り、 

 破風には菊に桐のとうの御紋を御赦免あって、 

 系図正しき薬でござる。 

 

 

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みなさんもぜひ練習してみて下さいね☆

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